「ふう…」

俺はその話を聞き大きく溜め息を吐くと、穂波と美空の顔を見た。


「嘘みたいだけど…
どうやら俺達3人に、人類の未来が託されたみたいだな。

正直行きたくはないが、行かなくても死んでしまう訳だし…
頑張ってみるか!!」


「仕方がないわね。
大地1人で行かせると、ただの口喧嘩で負けそうだし、一緒に行ってあげるわ」

穂波が両手を腰にあて、首を横に振りながら返事をした。


「うーん。
結局、私が行かないと青木ヶ原まで3時間以内には着かないよね」

美空が笑いながら、俺と穂波の間に入ってきた。


「君達…」

局長が胸の内ポケットから1枚の紙を取り出し、俺に差し出した。

「これが、情報管理システムの施設がある場所です。

人類の未来をお願いします」



「よし行こう!!」


俺達3人は、決戦の地である青木ヶ原に移動した――


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