「大地、1人で何をブツブツ言ってるんだい?
早く食べて、さっさと家を出なさい」
「あ…ああ」
確かにグリンと話しをしていると、怪しい人にしか思われないよな…
気を付けよう。
俺は食卓に用意された御飯を、味噌汁で胃袋に流し込みながら仕方なく覚悟を決めた。
もう、グリンの存在を認めるしかない――
しかしそうなると、俺は得体の知れない物体の依頼を受け、何らかの力を得た事になる。しかも俺は、何らかの危険な事態に捲き込まれたてしまったという事だ。
しかし、そんな漫画の様な話が現実にあるのか?
「はぁ…」
俺は溜め息を吐きながら椅子から立ち上がると、背凭れにぶら下げていた鞄を肩に掛けた。
「じゃあ行くよ」
「あいよ。多分バスは凄く混んでる筈だから、前の方に乗ってないと降りられないよ」
「はいはい」
俺は台所を出ると、真っ直ぐに玄関に向かった。すると、俺の後をグリンが付いて来た。
「一緒に来るのか?」
(うん)
「はぁ…」
.



