俺達が入口の階段を上がろうとした時、その男は現れた。
「一体何を騒いでいるんですか?」
声のする方を見上げると、あの放送で見たサングラスの男が数人の護衛と共に立っていた!!
「こいつは!!」
「マルスのリーダー!!」
俺達は階下で、見上げたまま身構えた。
「君達は一体どこから入ってきたんですか?警備員が大勢いた筈ですが。
おや、警備員達の姿が見えませんね…」
「あの中よ!!」
穂波が、氷の牢獄を指差しながら叫んだ。
「氷…ですか。どこからあんな物を」
リーダーは意外な事に、不自然な氷の牢獄を見ても動じる事はなかった。
俺は1歩前に出ると、リーダーを睨み付けた。
「あんたが、一連の事故を引き起こした張本人だろう。こんなに大勢の人達を苦しめて、一体どういうつもりだ。
今すぐ止めて、マルスを解散しろ。あんたのやっている事には、どんな理屈を言っても正義なんかない!!」
.



