一気に緊張が高まり、周囲は騒然とした。

外を警備していたメンバーも、敷地内を警備していたメンバーも全員が門に集結した。


「結構いるな…でもまあ、何とかなるだろ。

じゃあ行きますか」


俺達が進む度に当選の様に距離は縮まり、1人が襲い掛かってくると一斉にに攻撃を加えてきた。

だが、これくらいの人数で、俺達を止められる筈がない。


「ハッ!!」

俺が少し気合いを入れると、襲いかかってきたメンバー全員が、一斉に仰向けに地面に転がった。

その隙を突いて、メンバー達が持っていた武器を全て引き剥がし、一ヶ所に集めた。


「美空、これをどこか遠くに…発電所辺りにでも飛ばしてくれ!!」

「分かった」

目の前に集めた大量の鉄パイプや火炎瓶などの武器に美空が触れると、その瞬間全ての物が跡形もなく消えた。


その光景に、倒れ込んでいたメンバー達は何が起きたのか分からなかった様だが、ただならぬ状況に顔色が変わった。


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