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え――!?

そう思ったのは俺だけだった。


撃たれた男性を、抱きかかえて泣き叫ぶメンバー達。その鳴き声は、直ぐにメンバー達の怒声に変化した。

今までとは違う決死の表情になり、更に勢いを増してバリケードに襲いかかる。

だが、その形相を見て警官隊は全員、腰から拳銃を抜いた。


鳴り響く銃声…

バリケード近くに倒れるメンバーの数が、10人また10人と増えていく。それでも、メンバー達はその上を更にバリケードへと向かう。



狂気だ――


他人の死を意に介さず、倒れている人を踏み越えて進む。人の死を意に介さず、銃口を構えて撃ち続ける。


「違う…
こんな事は絶対に間違っている!!
止めよう。この人達を止めよう!!」

「そうだけど…
どうやって止めるの?
この血に狂った大勢の人達を、一体どうやって止めるのよ!!」


その時――

俺達のすぐ側で、美空が背負っていたギターを手にして弾き始め、1歩1歩と集団に向かって歩き始めた。

そして、狂気に満ちた場所で歌い始めた…


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