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警官隊の数は約500人程度だったが、バリケードに守られている上に、訓練された兵隊の様なものだ。近寄る者は、片っ端から倒された。

しかし、それでも火炎瓶を投げ込んで牽制したり、鉄パイプをバリケードに差し込んだりしながら、人数に任せて押し始めた。


一進一退だった抗争も、約10倍の人数だ。徐々に、こちらに有利な状況になってきた。

最初はバリケードに触れた瞬間打ちのめされていたメンバーも、2時間を過ぎた頃にはバリケードの上部に取り付けられた有刺鉄線に到達し、引き剥がそうとする者まで現れ始めた。


これなら、もう少しでバリケードを突破出来るかも知れない!!

そう思い始めた時だった。


不意に銃声が鳴り響き、有刺鉄線を切ろうとしていたメンバーがバリケードの上から仰向けに落ちた。

一瞬にして静まり返るメンバー達。覚悟はしていても、実際に頭から血を流している仲間を見ると、さすがに萎縮する。


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