M ‐ёмц‐


翌日、駐車場の隅で寝ていた俺達は、まだ薄暗いうちから目が覚めた。

毛布1枚では寒かった事もあるが、それよりも周囲が異常に騒がしかったからだ。


「何だよ一体…」

目を覚まし周囲を見て驚いた。既に駐車場は、黒ずくめの集団で溢れ返っていたのだ。

一般の人は駐車場の外に出て、草むらから様子を伺っている。


「何だこりゃ…
どう見ても5000人はいるな。しかも、全員が何かしらの武器を手にしているぞ」

それはまさに、これから死地に向かう戦士の群れだった。

全員が真剣な表情で、ただ一点を見詰めている。



「ああ、君達!!」

声のする方を振り向くと、遠山が歩いてきた。

「おはようございます」

「おはよう。
一応聞いておくが、君達はどうする?
まだ高校生だし、無理について来る事はないぞ」


俺達3人は、互いに表情を確かめた。

「行きます」

「そうか。もう直ぐバリケードに向かって出発するから、君達もこれを持って。
前に出る事はないから、最後尾をついて来れば良い」


俺達は各々、渡された鉄パイプを持ち、集団の最後尾に移動した。


.