M ‐ёмц‐


その夜――

俺達は渡された毛布にくるまり、駐車場の隅に座って話をした。


「なあ、一体何がどうなっているんだ?」

「そうね…
遠山さんの話を聞く限りでは、マルスのメンバーは数が多くても、マルスを利用して封鎖を解きたい人達が多いみたいね。

だから、破壊活動をしたのは、本体の極少ない人達の様ね」

「じゃあ、その本体を叩けば破壊活動も終わるって訳だな?」

「多分…
でも、何か引っ掛かるのよね」


「そういえば、美空はどこに行ったんだ?」

気が付くと、穂波の隣にいた筈の美空の姿が無かった。

「あそこ」

穂波の指を差す方向を見ると、どこで見付けたのか、いつの間にかギターを弾きながら歌っていた。

そして、その周りにはいつの間にか数十人の人達が座り、美空の歌に聞き入っている。


「美空の歌には、皆を勇気づける不思議な力があるよな」

「そうね」


少し離れた場所で、俺達も美空の歌声に聞き入った。


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