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なるほど。
それで、この人達からは悪意が感じられなかった訳か…


「でも、なぜ都合良くマルスが箱根を突破する事になったんですか?」

穂波が遠山に聞いた。確かに、東京を制圧しているにも関わらず、直ぐに箱根を突破する理由は見当たらない。

「それは、我々には分からない…

ただ、マルス本体のリーダーが、どうしても箱根を突破しなければならないと」

「そうですか」


不意に遠山が立ち上がり、トラックの荷台から飛び降りた。

「もう夕方だ。お腹も空いているだろうから、何か食べるといい。

こっちだ」

そういえば、もう周囲は暗くなり始めている。今夜は、この人達と一緒に過ごすしかない。

俺達も荷台から降り、遠山の後について行った。


話の展開からすると、明日はここにマルスの本体が合流し、バリケードに総攻撃をかける様だ。

あのサングラスをかけた男も、この場所にやってくるかも知れない。


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