マルスのリーダー格は40歳前後、身長は俺と同じ175センチ程の痩せ型の男性だった。
首に巻いた黒いマントには赤いMの字が書かれていて、まさに映像で見たマルスそのものだった。
しかし映像で見た過激さは全く無く、優しい気配りの出来る人物で俺達は驚いた。
「それにしても、君達はこんな所で何をしているんだい?
この周辺には、既に一般の人はいない筈なんだが…」
「え…あ、あの、家族や友達とはぐれてしまって、迷子になったんです…」
突然の質問に戸惑う俺を、すかさず穂波がフォローした。
「あの、助けて頂いてこんな事を聞くのも変だとは思いますが…
この黒ずくめの人達は、一体どんな集団なんですか?」
「我々の事かい?
ウェブニュースとかは見てないの?」
穂波は話を摩り替え、知っているにも関わらずコクリと頷いて見せた。
リーダーは穂波の質問に説明を始めた。
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