「はあ?
ただの掲示板のメンバーが、日本中をこんなに滅茶苦茶にしたのか?」
「多分…メンバーはコンピューターやシステムに詳しい人が多いと思うし、人数さえいれば不可能ではないでしょうね」
考えられない。
ただのネット上に設置された掲示板から、こんな異常事態が起きるなんて…
「マルスの初期メンバーは数十人…多くても数百人だと思うけど、あの映像を見る限り今は数千人かそれよりも多いかも知れない」
「おいおい…ちょっと待て。俺達3人で、それだけの人達をどうやって止めるんだ?
力で捩じ伏せる訳にもいかないだろうし、どうすれば良いんだ?」
穂波も美空も返答に困り、黙り込んでしまった。
当然、俺にも明確な答えがある筈もなく、3人共その場に立ち尽くしてしまった。
「とりあえず、そのマルスって組織に潜入してみよう。
そのリーダーの男に会って、真相を確かめた方が良いんじゃないか?」
「そうね」
「だね、それが一番現実的かも知れないね」
.