M ‐ёмц‐


これだけの力を使ったにも関わらず、意外な事に俺は余り体力を削られなかった。

理由は分からないが、俺に何か別の力が流れ込んできた様な気がした。


「本当なら、この上から鉄の蓋をするんだけどな。そんな物無いから仕方がない…
まあ、これでも何とかなるだろう」

「ふうん…
少し待っててくれる?」

そう言うと、美空はフッと目の前から消えた。



一体どこに行ったのか余り気にもしなかったが、約10後とんでもない物と一緒に戻ってきた。

俺はそれを見て、驚いたというよりも、かなり動揺した。


「これなら、蓋の代わりになるんじゃない?」

美空は涼しい顔で笑っていたが、持ち帰った物は、高さが50メートル程の巨大な球状の石油貯蔵タンクだった。

「た…確かにこれなら蓋の代わりになるけど、一体どこから?
それよりも、中身の石油はどこに…」

「北海道からだよ。何年か前の貯蔵タンク火災のニュースを覚えてたから、そこに飛んだの。

中身は他のタンクに空きがあったから、そこに移動させたから大丈夫!!」


とんでもない事をするな…


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