M ‐ёмц‐


俺は眼下にある海に意識を集中さすると、海底から砂を巻き上げるイメージを作った。


俺はダムの時の美空と、この発電所の時の穂波を見て気が付いていた。

力は思いの深さと、イメージの明確さで強さが変わってくる。あの時と今とでは、俺の決意は全く違う。それに2回目のこの地では、イメージはかなり正確になっている――



自分の中に溜めた力を解放すると、東京ドーム程の海水と砂が円形になって宙に浮き、そのまままるで津波の様に原子炉を覆い尽くした。


「大地君、凄い。この前とは力が段違いに強くなってるよ!!」

「まだだ。原子炉に蓋をする…」


今度は敷地内の無数にある建物に、意識を集中した。建物はバリバリとコンクリートが砕ける音と共に、次々と宙に浮かんだ。

そして、学校の体育館並の建物が、次々と原子炉の上に覆い被さった。その厚さはおそらく20メートル近くにはなっただろう。

そしてそれを更に、周囲の土で山状に固めた――


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