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美空と共に作戦基地に行くと、既に穂波はパソコン画面を睨み付けていた。

相変わらず、膝丈のエンジのスカートにグレーに金の3ボタンのフェデリーヌ女学園の制服。

最近知ったが、黒ぶち眼鏡は賢そうに見せる為の、度が入っていないダテ眼鏡らしい。


「おっす」

「遅いわよ!!
早く次の行動を決めないと、また大きな被害を出してしまうでしょ」

顔を上げると、いきなり俺に噛み付いてきた。

ははは。
さすが、穂波は打たれ強いというか、心臓が毛まみれというか…


「さっき私の肩を抱いて、諦めようとしたって号泣したのに、いつの間にか凄い強気になってるし」
「ちょ…美空!!」

「あははは」


号泣…穂波が?


何だ…
結局全員昨日の事で落ち込んで、諦めようとして、あとの2人がいるから立ち直ったのか?

多分、1人だと昨日で投げ出していただろう。2人でも一緒に諦めたかも知れない。

3人だったから、俺達は今日またここに集まれたんだ。
3人だったから――


グリンが言った様に、全てが必然ならば、3人という事も必然だったのだろう…


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