M ‐ёмц‐


「お前さん達は、本当によくやったよ」

そこに、隣の部屋からオババがやって来た。

「オババ…」

なぜオババが俺達の事を知っているのか分からないが、今はそんな事などどうでもいい。

布団に顔を埋める穂波、壁にもたれて両手で顔を覆う美空…


「お前さん達、全力を尽くしたからといって、いつも上手くいくとは限らないんじゃよ。

失敗する事もあるし、自分の無力さに泣きたくなる時もある…


大切な事は、これからどうするかじゃ。

諦めて背を向けるも、それでも歯を食い縛り前に進むも、お前さん達の自由じゃ」


オババは項垂れる俺達3人の姿を見回すと、もう1つ付け加えた。

「ワシには、まだお前さん達には残っている様に見えるがの…」


.