時に人は無力で、立ちはだかる巨大な壁に跳ね返される。


踏みとどまり、歯を食い縛り乗り越えようとするのか、諦めて背中を向けるのかは自由だ。

誰にも強制される事はないし、誰にも責められる事もない。



静かに雨が降る眠れない夜、冷たい床に寝転んで考える…


それでも、あの壁の向こう側が見たい。

あの壁の上に立ち、遥か遠くまで見える自分の道を眺め、まだ見ぬ自分に語りかけてみたい。



そうだ――

俺達はそうやって前に進むんだ。俺達は前を向き、自分達の信じる道を進むんだ。




例えそれが、絶望に続く道だとしても。


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