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全員が防護服を着ると、3人が顔を合わせて頷いた。

「2人共、絶対に無理はするなよ…」

「相変わらず馬鹿ね。無理しないと止まる訳がないじゃない!!」

「いいよ。
限界だと思ったら、私が強制的に移動するから…」


俺達は扉を開け、原子炉が設置されているスペースに入った。



「うっ…!!」

既に中は50度とはいわない、異様な暑さになっていた。

「大丈夫。
直ぐに寒くなるから」


穂波が目を閉じて意識を集中し始めると、気温が急激に下がり、足元の床がキラキラと光り始めた。

そして、氷の薄い膜が周囲の壁に広がっていき、直ぐにスペース全体の壁に白く細かい霜が張り付いた。

「もう少し奥に行こう」

室温を下げるだけで、既に穂波は足元がフラついていた。

それだけ、原子炉から発する熱量が大きいのだろう…


「大丈夫なのか?」

「大丈夫よ!!
それより、炉心に急がないと」

穂波は奥へと歩き始め、俺達もその後を追った。


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