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俺達が奥へと進んで行くと、黄色い防護服を着た人達がこちらに向かって走って来た。

「あの、これは――…あれ?」

その人達は、言い訳をしようとする俺を無視して、全速力で駆け抜けていった。


「逃げてるんじゃない?」

美空がポツリと呟いた。


その通りだ。原子炉の異常に気付いた作業員達が、我先にと逃げ出したに違いない。つまり、余りの異常事態に作業を放棄したという事だ。

このままだと、間違いなくメルトダウンするぞ!!


「あの人達が走って来た方向に、必ず原子炉があるわ。早く行こう!!」

穂波に促され、俺達は全力で走った。



通路を進むと直ぐに右側に部屋があり、扉を開けると、先程見た防護服が壁に掛けられていた。

「この奥だ!!」

俺達は室内に飛び込んだ。


早速、壁に掛かっている防護服を上から着込む。サイズなんて言っている余裕はない。

それにしても暑い。防護服の中は、既に汗でじっとりとしている。この部屋は一体何度あるんだ…


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