「間に合わなかったのか…」
「まだよ。原子炉に行きましょう!!」
俺達は制御室を飛び出すと、原子炉に向かった。
走りながら、穂波が原子炉の説明をした。
「ここの原子炉は沸騰水型原子炉といって、核融合により発生する熱で水を沸騰させて発電しているの。
この型の原子炉は、水で冷却しているのよ」
「水…って、普通の水か?」
「基本的には普通の水。
ただの水に出来るのなら、当然氷でも冷却出来る筈でしょ?」
「穂波、お前……」
俺達は直ぐに、原子炉がある建物の前に着いた。
「大地の力で、壁に穴を開ければ早いんじゃない?」
「そうだな。今回は美空の案に賛成だ!!」
俺が少し集中すると、真っ白な壁に亀裂が入り、縦横2メートル程の穴が空いた。
「急ごう!!」
中に入ると、原子炉は更に壁の向こう側…厳重に隔離された場所にある筈なのに、既に外よりもかなり気温が上昇していた。
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