「お前達、どこから潜り込んだんだ!!
ここは子供が来る場所ではないぞ!!」
怒声を浴びせる作業員達に、俺は必死に話をした。
「ちょ、ちょっと聞いて下さい!!
この発電所が危ないんです。俺達は、それを伝えに来ただけなんです!!」
「はあ?
何を馬鹿な事を言っているんだ。お前達の方が、よっぽど危ないじゃないか」
正面に立っていた作業員が、身体の前で腕を組み威圧してきた。
「本当なんです!!
今、全国各地で起きている事故は御存知ですよね?
次に狙われる可能性が高いのは、この原子力発電所なんです。早く外部とのアクセスを遮断しないと、大変な事になりますよ!!」
穂波が、必死に俺のフォローをしながら訴えた。
すると、右側にいた細身の中年男性が、前に出て来て言った。
「あのね君達…
ここは電力会社の原子力発電所だ。本社とのアクセスは、どうしても必要なんだ。ファイヤーウォールも万全だから、何も心配する事など無いんだよ。
それに、そもそも全国で起きているのは事故だ。現在の原子力発電所で、事故など有り得ないんだよ」
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