俺達3人は門から見えない位置まで引き返すと、円陣を組む様に塀の陰に座った。
原子力発電所までは来たものの、Mが何をしてくるのかも分からなければ、事故が起きるまで待っていなければならない。
だが、それだともう手遅れだ…
「なあ穂波、何が起きたら一番被害が大きいんだ?」
穂波は携帯電話で情報を検索しながら、俺の話も聞いていた。
「それは多分、チェルノブイリと同じ様なメルトダウンが、一番被害が大きいでしょうね」
「メルトダウンって?」
膝を抱えて座っていた美空が、単語の説明を求めた。
チェルノブイリの事故を調べると必ず出てくる単語だが、実際は俺もどの様な状況なかのかは知らない。
「メルトダウンを分かりやすく言うと、原子炉の温度が基準値より上昇して、核融合を起こしている高炉が溶け、内部の放射性物質が外気に触れてしまう事よ。
……えっと――…」
俺達の表情を見て、明らかに理解していないと思ったのか、穂波の話は続いた。
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