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「おー、お疲れ。さくら」

バイト先の更衣室に着くとすぐに先輩であるねねさんに声をかけられた。


「はい! お疲れ様です!」

そして、私も笑顔でそう答える。


さくら。

ここでは、私はそう呼ばれる。


「じゃあ、先行ってるよ」


「はーい!」

返事をしながら、衣装を着て、ねねさんのあとを追う。


厨房に着いたときには、もうみんな大忙しでバタバタだった。


「さくら! 3番テーブル行ける?」

ねねさんの声からも焦っている感じが伝わってくる。


「はい! オムライス届けてこればいいんですよね?」


「そう! お願い!」


私は言われたとおりにオムライスがのっているお皿を持って、テーブルへと向かった。