御曹司は優しい 音色に溶かされる

「リー、きれいだよ。
とても似合ってる。
世界で一番の俺の花嫁」

そう言って千隼はゆりえをそっと抱きしめた

「千隼さんこそ素敵すぎる。
フロックコートがこんなに似合う人世界中で
千隼さんだけですよね。 きっと!
幸せすぎて死んでしまいそう」

「死なれちゃ困るよ。これからもっと
幸せになるんだから…」

千隼がキスをしようと顔を近づけた時、
ノックと共に時間ですと言うスタッフの声が
聞こえてきて、二人で顔を見合わせて笑った。

教会の扉の前で早苗にベールダウンして
もらった。

そして、早苗の父親にエスコートして
もらってバージンロードを歩いた。

祭壇の前に待つ千隼を見てまた泣きそうに
なったが、ぐっとこらえた。

左側には千隼の両親と兄の翔太が座っている。

右側には早苗と、早苗の両親が座っている。

そして、千隼とゆりえの夫婦の誓いを
見守ってくれた。

たった八人の結婚式と食事会が終わって、
二人はその日ホテルのスイートに泊まった。

一緒に暮らし始めて毎日同じベッドで寝て
ほとんど毎日千隼に抱かれて溶かされて
いるけれど、結婚式の後の今日はまた
格別の思いがあった。

次の日は午前中の便でヨーロッパに
新婚旅行に旅発つので、その夜は
お手柔らかにと千隼にお願いしておいた。

いつかのように、足腰立たないように
されたのでは、飛行機に遅れてしまう。

そして、次の日何とか無事にヨーロッパに
旅立つことができた。