遺体と対面したときも葬儀の時も涙は
見せなかったゆりえだったが、グランド
ピアノが運び込まれたリビングで、その夜
思いっきり泣いたのだった。
その時も早苗がいてくれて泣かないゆりえを
心配していたのだと言って、一緒に
泣いてくれた。
二人ともリビングのソファーで
泣き寝入りした。
次の日、起きて二人して真っ赤な目に
腫れぼったい顔を見合わせて、今度は
大笑いをしたのだった。
その時ゆりえは何かが吹っ切れたのを感じた
祖父母の居なくなったこの家で、一人で
しっかりと生きていこうと思えた。
一階にはLDKと祖父母が寝起きしていた
和室が一部屋、二階にはゆりえの部屋と
洋間が一部屋に、小さな納戸があるだけの
築三十年ほどの日本家屋だ。
一応小さな庭が門を入った右側にあって
祖母が気に入った花や野菜を植えて手入れ
していた。
まずはこの家での一人の暮らしを何とか
まともにやっていかなければならない。
大学生になって一人暮らしを始める人達も
いるのだからゆりえにもできないはずはない
早苗が帰って行って本当に一人になった
ゆりえは強くならなければと心に誓った。
早苗は祖父母の遺体を引き取りに行った
日から今日まで一週間余りずっとそばに
いてくれた。
これ以上早苗にも心配をかけたくなかった
見せなかったゆりえだったが、グランド
ピアノが運び込まれたリビングで、その夜
思いっきり泣いたのだった。
その時も早苗がいてくれて泣かないゆりえを
心配していたのだと言って、一緒に
泣いてくれた。
二人ともリビングのソファーで
泣き寝入りした。
次の日、起きて二人して真っ赤な目に
腫れぼったい顔を見合わせて、今度は
大笑いをしたのだった。
その時ゆりえは何かが吹っ切れたのを感じた
祖父母の居なくなったこの家で、一人で
しっかりと生きていこうと思えた。
一階にはLDKと祖父母が寝起きしていた
和室が一部屋、二階にはゆりえの部屋と
洋間が一部屋に、小さな納戸があるだけの
築三十年ほどの日本家屋だ。
一応小さな庭が門を入った右側にあって
祖母が気に入った花や野菜を植えて手入れ
していた。
まずはこの家での一人の暮らしを何とか
まともにやっていかなければならない。
大学生になって一人暮らしを始める人達も
いるのだからゆりえにもできないはずはない
早苗が帰って行って本当に一人になった
ゆりえは強くならなければと心に誓った。
早苗は祖父母の遺体を引き取りに行った
日から今日まで一週間余りずっとそばに
いてくれた。
これ以上早苗にも心配をかけたくなかった



