御曹司は優しい 音色に溶かされる

今日は早苗の結婚式。

お昼に千隼とジョシュの三人で銀座で
寿司を頂いた。

久しぶりの寿司は最高に美味しかった。

千隼とジョシュはお勘定をどっちが払うかで
やり合った後、千隼が日本にいる間は
ジョシュはお客様なのだからと言って、
ジョシュを黙らせて千隼が払う
という事で落ち着いた。

どっちも払うと言って引かないなんて、
おかしな二人だとゆりえは呆れて見ていた。

そして今、ゆりえはホテルの早苗の控室に
向かっている。

ノックをして入室すると早苗はウエデイング
ドレスを着て準備万端で座っていた。

ウエデイングドレスは大人っぽい早苗に
ぴったりのマーメイドラインでハイネックの
肩だしノースリーブで首周りと上半身に
レースを使っている。

控えめでおしゃれなスタイルだ。

ベールが長く裾を引いている。

「早苗、おめでとう。
とっても似合ってる綺麗」

そう言うとゆりえはぽろぽろ泣き出した。

そして早苗ももらい泣きしている。

結局二人してお化粧直しをして
もらう羽目になり、

「もう二人ともゆりちゃんの時と同じ事
してるのね。成長しないわね」

と言って早苗の母親が笑っている。