御曹司は優しい 音色に溶かされる

「早苗、ごめんね。
明後日結婚式だと言う幸せな時にこんな暗い
話させてしまって、とにかくちょっと
その辺は置いといて明後日の結婚式楽しみに
してる。
おじさんたちにも久しぶりに会えるし、
明日西本家の方にはお昼あいさつに
行ってくるね。
お土産もあるんだ」

「ありがとう。父さんたち喜ぶよ。
でも、無理しなくていいからね。
一人が寂しかったら西本の家に
泊まったらいいよ」

「一人じゃないんだよ。
ジョシュもついてきて、千隼さんも男と
二人にはできないって言ってここに
泊まるって言って、早苗の部屋にいるの」

「ええっ、でもジョシュなら心配
ないじゃん女に興味ないんでしょう?」

「それがね、ややこしいことに
なってんのよ。
またゆっくり話すね。
もう今日はホントにくたくた、
頭が追い付かないんだもん」

「ははは、わかった。新婚旅行も当分無理
だから結婚式の後にゆっくり話そうね」

そう言って、早苗は電話を切った。