友達って、そういうものでしょ。

今日は、4月6日。中学校の入学式だ。中学受験に合格した私は、2月10日、すぐに制服を買いに行った。その制服のブレザーに、袖を通す。
「なんか、中学生って感じだよ!ママ!」
「はいはい、12回は聞いたから。髪結ぶから早く洗面所来てね。」
「はーい。」
まったく、ノリの悪いこと。ため息をつきながら洗面所へ向かう。
「今日はどうする?一つ?二つ?三つ?」
「一つ。」
「いやそこは「三つってなんだよ!」て言うところじゃない?ノリ悪くない?」
「三つってなんだよ。」
「ここでのそれは意味ないからね?」
結局、私の髪の毛はサイドからかっちり編み込みされ、私の希望通り一つになっていた。

器用だ…。羨ましい。

「ありがとう。」
「どういたしまして。」
そろそろ家を出る時間かな、と時計をみると、家を出る時間の5分前を指していた。
「ママ!行こ!」
「あはーい!上履き持った?」
「持ってる。先外出てるね。」
玄関の扉を開ける。ひゅうっという音と共に
少しやわらかくなった寒さが顔をなでる。その風にのって、一つ、桜の花びらが前髪に乗った。
「いってきます。」