「これで君の人生は君だけのものだ。生まれてきた理由も、生きている理由も、これから進みたい道だってクラウディア自身が自由に決めていい」
ユリウス様が私を撫でる。思わず涙がこぼれそうになった。
(私の進みたい道……)
本当は今、私には選びたい未来がある。欲しいものが存在する。
ようやくみつけたものだけれど、それに手を伸ばすことはできない。
……もう手遅れだ。
「クラウディア――俺を選んでくれないか?」
「え……?」
私は思わず言葉を失う。
聞き間違えだろうか? 呆然としている私に、ユリウス様がひざまずいた。
「君はもう自由だ。なににも縛られる必要はない。けれど、だからこそ君自身の意志で俺を選んでほしい。俺と生きる未来を選んでほしい。どうか、俺の妃になってくれないだろうか?」
ユリウス様が言う。彼の表情は真剣だった。
涙がポタポタとこぼれ落ちる。拭っても拭っても止まりそうにない。
ユリウス様が私を撫でる。思わず涙がこぼれそうになった。
(私の進みたい道……)
本当は今、私には選びたい未来がある。欲しいものが存在する。
ようやくみつけたものだけれど、それに手を伸ばすことはできない。
……もう手遅れだ。
「クラウディア――俺を選んでくれないか?」
「え……?」
私は思わず言葉を失う。
聞き間違えだろうか? 呆然としている私に、ユリウス様がひざまずいた。
「君はもう自由だ。なににも縛られる必要はない。けれど、だからこそ君自身の意志で俺を選んでほしい。俺と生きる未来を選んでほしい。どうか、俺の妃になってくれないだろうか?」
ユリウス様が言う。彼の表情は真剣だった。
涙がポタポタとこぼれ落ちる。拭っても拭っても止まりそうにない。



