それから数日後、エズメ主催のお茶会が開かれた。


「あれ……? 今日、テレーズ様は?」

「ジョゼフィーヌ様もいらっしゃらないの?」


 これまでより明らかに少ない参加者に、集まった令嬢たちが首を傾げる。


「――お二人とも、今日は都合がつかないのだそうよ」


 エズメが不機嫌そうにこたえると、彼女たちは顔を見合わせつつ押し黙った。


 けれど次のお茶会も、その次のお茶会も、参加者は減り続けるばかり。かわりにフルールが開くお茶会はどんどん参加者が増えていき、規模がどんどん大きくなっていった。


「――アメリー様ったら、まだあの方のお茶会に出ていらっしゃるの?」

「適当に理由をつけて断ればいいのに」


 フルールのお茶会に出席するたびそう言われるが、アメリーはどうにも踏ん切りがつかない。