(どうしよう。やっぱりエズメ様の言う通りだったのかな? セヴラン様にまでいい子ぶってるって思われたら悲しすぎる)


 今ならまだ印象回復は間に合うだろうか? アメリーは大急ぎで頭を下げた。


「す、すみません。癖でいつも同じ色ばかりを選んでしまって。これからはもう少し差し色を入れてみようかなって思ってるんですけど……」

「え? どうして? すごく似合っているし、とても可愛いと思うよ」

「え?」


 セヴランから慈しむような瞳で見つめられ、アメリーの頬が真っ赤に染まる。


(やっぱり私、白い服を着ていてよかった……!)


 心のなかでそう叫びつつ、彼女は喜びを噛みしめるのだった。