「……オウレディア様のおっしゃるとおりです。オウレディア様のことは僕が生涯をかけて、愛し、守り、幸せにします! 決して誰にも奪わせはしません!」


 メレディスが高らかに宣言する。彼の表情は自信に満ち溢れていて、不安なんて欠片も見えない。

 どちらともなく唇がふれあい、私たちは静かに目をつぶる。ステンドグラスから差し込む光が身体を包み込み、肌を優しく撫でていく感触がする。


「……ほらね、言ったとおり――やっぱりあなたは私を愛してくれているんじゃない」


 次に目を開けたとき、私の喉を覆っていた赤い痣は、綺麗さっぱりなくなっていた。
 不敵に微笑む私を見つめながら、メレディスが満面の笑みを浮かべる。


「もう絶対、二度と離してあげないんだから」

「はい、オウレディア様」


 私たちは泣きじゃくり、互いのことを抱きしめ合うのだった。