「会いたいな……」


 会って、メレディスの顔が見たい。前みたいに、私に笑いかけてほしい。婚約者じゃなくてもいいから、それでも彼の側にいたいと思うのは、私のわがままだろうか?


 その日以降も、私はたくさんの人に会った。特に、私を愛すると約束してくれた人たちと、何度も何度も。


「私は殿下を愛しますよ」

「……うん」


 候補者たちが愛の言葉をささやいてくれる。手をつないで、私を励ましてくれている。
 だけど、死への不安と恐怖はどうやったって消えなかった。

 どうしてだろう? メレディスと婚約していたときには、こんなにも不安に駆られることはなかったのに。