コンコンコン
ノックまで緊張する。
以前「ノック2回ってここはトイレか!」って怒られたことが頭をよぎる。
「どうぞ~」
秘書の高梨さんの声がした。
「失礼します。西桐多佳子です」
なんか楽しそうな、専務と秘書と言うよりは友達同士といった感じがする。
「待ってたよ」
ニコニコしている高梨さんと高梨さんを睨んでいる専務がいた。
「秘書課のデスクからすべて荷物を運んできて。
あそこじゃ仕事が出来ない…、連絡が早くできた方が良いでしょ。荷物運ぶの手伝うから」
いかにもフットワークがよさそうな高梨さんに背中を押されて秘書課の部屋に戻ることになった。
デスクに戻ると、「あちゃー」、高梨さんが驚いてる。
私のマグカップが倒れて椅子の上に置いていたバックの中がびちょびちょになってる。
スマホは持ち歩いてたから助かった。
机の横に置いていたはずのカップがなぜか真ん中から倒れて一面濡れている。
しかも誰も気付かないふりをしてるし目も合わせない。
「西桐さん、サッサと拭いて、いる物だけ持って早くいこ」
今気がついたが高梨さんは想定範囲内だったんだ。
ノックまで緊張する。
以前「ノック2回ってここはトイレか!」って怒られたことが頭をよぎる。
「どうぞ~」
秘書の高梨さんの声がした。
「失礼します。西桐多佳子です」
なんか楽しそうな、専務と秘書と言うよりは友達同士といった感じがする。
「待ってたよ」
ニコニコしている高梨さんと高梨さんを睨んでいる専務がいた。
「秘書課のデスクからすべて荷物を運んできて。
あそこじゃ仕事が出来ない…、連絡が早くできた方が良いでしょ。荷物運ぶの手伝うから」
いかにもフットワークがよさそうな高梨さんに背中を押されて秘書課の部屋に戻ることになった。
デスクに戻ると、「あちゃー」、高梨さんが驚いてる。
私のマグカップが倒れて椅子の上に置いていたバックの中がびちょびちょになってる。
スマホは持ち歩いてたから助かった。
机の横に置いていたはずのカップがなぜか真ん中から倒れて一面濡れている。
しかも誰も気付かないふりをしてるし目も合わせない。
「西桐さん、サッサと拭いて、いる物だけ持って早くいこ」
今気がついたが高梨さんは想定範囲内だったんだ。



