~颯太のお話~
新卒で入った会社、『コンフェクショナリー藤澤』
この会社で今日から新人研修を受けることになっている。
俺は母さんの姓を継いで東堂を名乗っているが、本当は藤澤の人間だ。
父が社長なのは役員しか知らない。
男女三名づつ、班を作って一週間一緒に行動する。
班のなかに、面接の時から気になっていた『西桐佳乃子』がいた。
他に『斎藤菜摘』がいたから、名前呼びに上手くできた。
彼女も俺のことを名前で呼んでくれたのは嬉しい誤算。
だから家に帰って、調子に乗って話してしまった。
「颯太が可愛いって言ってる人って名前なんていうの?」
兄貴が食い付いたのに気付かず話してしまったのは間違いだった。
次の日、研修をやってる会議室に講師としてやって来た。
またある日は専務である兄貴が直々に弁当を運んでやってきた。
目があっても涼しい顔して出ていった。
始めは俺の顔を見に来てると思ってたけど、気がつけば俺のことなんか気にも留めてない、『西桐佳乃子』のことを見ていることに気がついた。
「西桐佳乃子 秘書課」
嫌な予感は的中した。
新卒で入った会社、『コンフェクショナリー藤澤』
この会社で今日から新人研修を受けることになっている。
俺は母さんの姓を継いで東堂を名乗っているが、本当は藤澤の人間だ。
父が社長なのは役員しか知らない。
男女三名づつ、班を作って一週間一緒に行動する。
班のなかに、面接の時から気になっていた『西桐佳乃子』がいた。
他に『斎藤菜摘』がいたから、名前呼びに上手くできた。
彼女も俺のことを名前で呼んでくれたのは嬉しい誤算。
だから家に帰って、調子に乗って話してしまった。
「颯太が可愛いって言ってる人って名前なんていうの?」
兄貴が食い付いたのに気付かず話してしまったのは間違いだった。
次の日、研修をやってる会議室に講師としてやって来た。
またある日は専務である兄貴が直々に弁当を運んでやってきた。
目があっても涼しい顔して出ていった。
始めは俺の顔を見に来てると思ってたけど、気がつけば俺のことなんか気にも留めてない、『西桐佳乃子』のことを見ていることに気がついた。
「西桐佳乃子 秘書課」
嫌な予感は的中した。



