あなたなんかいなくても

『ガッシャーン』
キッチンで大きな音が。
星空が走って行ってみると、座り込んでるお義母さんが。
「馴れないことはしない方が良いわね」
冷蔵庫の中から卵のパックが落ちて大変なことになっている。

「卵、ダメになっちゃった」
もしかしたらキッチンに入ったこと事態が、久しぶりだったのかも知れない。
「ダメじゃないよ。2個は割れてないし、割れたのでプリンがいっぱい作れるから」
星空、ナイスフォロー。
「星空君、プリン好き?」
「うん、俺も作るのお手伝いするから!」
偉そうに胸を張って言っている。
「プリンのコップの中に『魔法の種』を入れるのが俺の仕事」

「魔法の種?」
我が家ではプリンの中に入れるカラメルのタブレットのことを『魔法の種』と呼んでいる。
それを星空が2個ずつカップに入れる。
「おばさんも出来るかなぁ」

「簡単だよ。 教えてあげる」
偉そうに言って、案外仲良くやっている。
湊なんか「レベル的に合ってるんじゃない?」なんて、失礼な事を言っている。