あなたなんかいなくても

次の週末、いつものように公園に遊びに来た。
今日はいつもより早く、星空はキョロキョロ落ち着きが無い。
「おじさん、遅いね」
今日は星空が早いだけで、湊は遅くない。
時間も約束してないんだから尚更だ。

話をしてたら湊が来た。
いつもこんなに早く来てたのかな?
「おじさん!」
そしてポケットからしわくちゃの水色の色画用紙を出して、
「はい、あげる」
紙には『うんどうかい プログラム』と書かれてあった。
「おれ、かけっことマーチングにでるから、観に来たかったら来いよ」
星空は言うだけ言って、走って遊びに行った。
もう星空は行ってしまったのに目を真っ赤にして立ち尽くす湊がいた。

湊だけじゃない。
星空も歩み寄っている。
私だけ意地を張ってて良いんだろうか?

忙しい湊は私たちに合わせて仕事は大丈夫なんだろうか?
「忙しいなら無理しなくて良いよ」
ほんとは来てほしいって。
でも都合の良いお願いばかりしている。
それにダメだったときのショックを考えると期待しない方が良い。
「行きたいから無理をするではダメかな?
俺も2人の世界に入れてほしいから」
運動会が終われば、私も歩み寄ってみよう。
はっきり返事をしよう。