あなたなんかいなくても

でも結婚は違う。
二人だけの問題じゃない。

しっかりと寝ている星空を抱きかかえて、部屋まで送ってくれた湊は、「今日は帰るよ。でも近いうちに俺のマンションに越してこないか?
少しずつ星空にも馴れてほしいから…」
それって結婚前提の話でしょ。
結婚は無理だって言ったよね。
「ごめんなさい」
認めることは出来なかった。

翌日からまた二人の生活が始まる。
星空が湊の事、大好きなのは分かってる。
『レッド』の人形を保育園に持っていこうとするくらい、いつも離さず持っている。
せっかく今まで頑張ってきたのに、湊には甘えないように気をつけないと。
考えてもしょうがないのに考えてしまう。
夜もちっとも眠れない。
星空のお迎えもきつくなってきた。

「佳乃子さん、大丈夫? 病院に行った方が良いんじゃない?」
確かに熱ぽいし、お言葉に甘えることにしよう。
お迎えの前に病院に行くことにした。