あなたなんかいなくても

高速に乗る前からすでに星空は寝ている。
昨日の夜は中々寝付けないし、朝は早くから起きていた。

「星空、寝た?」
静かになった車内で湊が声を掛けてきた。
「次のドライブインで隣に来ない?」
やっぱりダメかなとかブツブツ言ってる。
たぶん到着まで、起こさないと起きないと思う。
でも、今隣に行ったら…、きっと流されてしまう。
寝たふりしておこう。

「おかあさ~ん」
やばっ、寝てしまった。
星空に起こされるなんて。
「早く行かないと始まっちゃうよ」
星空は私と湊の手を引っ張って、空いてる手で湊はお弁当を持って走り出した。

廻りから見れば家族に見えるかなぁ。
ついそんなことを考えてしまう。

会場に着いたら、かなりの行列。
小さい子ばかりなので収拾が付かない。
ちょうど整理券が配布されるところだった。

なんとか午後からの部の整理券が手に入ったから、少し早いが先にお弁当を食べておくことにした。