中学生になり、海斗との時間はかなり減った。

事務所の研究生としてのレッスンが毎日あって海斗と放課後過ごすことができなくなった。

それに、小学生のときは教室でも話すことができたけど中学に上がるとそれが難しくなった。

目立たない海斗と、自分磨きをしたおかけで目立つ私。

クラスで話すにはキャラが違いすぎる。

派手な友達が多い私と、目立たないタイプの友達といる海斗。

同じクラスなのにクラスでは彼に話しかけることが難しくなってしまった。

それでも、登校の時間だけは死守した。

朝8時に海斗が迎えに来てから学校に着くまでの15分だけが私と彼の繋がりだった。

好きな人と15分しか会えない辛さもアイドルになれればきっと報われる。

私はそう信じている。