ドルオタ幼馴染にファンサしたい!

例の生配信から2年が経ち私達はデビューすることができた。

あの日から海斗が私を避けるようになった。

最初の頃は話しかけていたけど、3ヶ月ぐらいで諦めた。

きっと彼は私には興味がない。

きっと最推しのアイドル以外に興味がないんだ。

海斗のママ曰く最近はよりオタク熱が強くなってきているようだ。

こうなったら彼の最推しよりも売れて彼に興味を持ってもらうしかない。

そう決意するけど、デビューしたばかりの私には難しいだろうとため息を吐いた。

「鈴音ー!ご飯食べよー」

と元気な声で声をかけていたのは親友のゆり。

1年生からクラスが同じで、学校で気楽に話せる唯一の人。