ドルオタでドン引きされることも多かった僕と一緒に楽しんでくれていた鈴音。

冴えない見た目の僕にも優しい幼馴染。

そんな彼女が他の人のものになることが許せなかった。

コメント欄やネットの反応を確認すると鈴音の人気が1番だった。

彼女とはもう一緒にいられない。

直感でそう感じた。

次の日の朝、僕は一人で登校した。

アイドルの卵の彼女と僕が交わることはきっとない。

そう分かってから彼女と一緒にいると心が苦しくなってしまいそうで。

配信の感想を彼女に伝えることはなかった。