今日はホワイトデー。
私の好きな人が話しかけてきた。
「栗原」
「栗原、これ、受け取ってくれるかな?」
えっ、私たちは両想いってこと?
「うん!」
私は食い気味に答えた。
しかし、彼は、
「だよな!栗原はこれが好きかなと思って買ったんだ。
 じゃあ、みゆにこれ渡しておいてな!よろしく!
 マジでありがとう!」と一言。

彼の口から出ていた名前は私の大親友の名前だった。
この時、私ははじめて自分の友と同姓であることを恨んだ。