私は昔、病弱だった。
楽しそうに鬼ごっこなどをしている子達をみて、いつも羨ましかったのを覚えている。
運動ができなくても、友達がいればそれでいい
でも、ずっと入院していたから友達、と呼べる人はいなかった。
…ある人を除いて。
いつも笑わせてくれた。
いつも楽しませてくれた。
どんなに忙しい時でも、私と話す時間を作ってくれた。
大人になっても、ずっと忘れられない思い出。
その中でも、薬の副作用が強くて苦しい時にあなたが泣きそうな、苦しそうな顔をして「ごめん、ごめんね…。」と謝ったこと。
すごく印象に残ってる。
「大丈夫だよ、私は平気」
そう言って笑いたかったけど、その時は苦しくて無理だった…ごめんね。
数年後、私は病気を完治し、無事退院。
あなたとは、そこでお別れとなってしまった…。
あれから5年。
私は今、病院の前に立っている。
今度は同僚として、あなたに会うために。
「っ!先生!!」
あなたの姿をみつけた私はすぐに走り、抱きついた。
あぁ、5年前と変わらない。
高い背、黒いメガネ、少し色素の薄い瞳。
全てが懐かしい。
先生、わたし今度こそあなたにこの言葉を伝えます。
「好き」
楽しそうに鬼ごっこなどをしている子達をみて、いつも羨ましかったのを覚えている。
運動ができなくても、友達がいればそれでいい
でも、ずっと入院していたから友達、と呼べる人はいなかった。
…ある人を除いて。
いつも笑わせてくれた。
いつも楽しませてくれた。
どんなに忙しい時でも、私と話す時間を作ってくれた。
大人になっても、ずっと忘れられない思い出。
その中でも、薬の副作用が強くて苦しい時にあなたが泣きそうな、苦しそうな顔をして「ごめん、ごめんね…。」と謝ったこと。
すごく印象に残ってる。
「大丈夫だよ、私は平気」
そう言って笑いたかったけど、その時は苦しくて無理だった…ごめんね。
数年後、私は病気を完治し、無事退院。
あなたとは、そこでお別れとなってしまった…。
あれから5年。
私は今、病院の前に立っている。
今度は同僚として、あなたに会うために。
「っ!先生!!」
あなたの姿をみつけた私はすぐに走り、抱きついた。
あぁ、5年前と変わらない。
高い背、黒いメガネ、少し色素の薄い瞳。
全てが懐かしい。
先生、わたし今度こそあなたにこの言葉を伝えます。
「好き」
