初めての恋のお相手は

だから、きっと
『万が一』そうなった時は、拒んでしまうと思う。


おこがましいと思いながらも。



「……私の、「好き」は
想うだけで満たされる「好き」だと思います」

「…本当に?」



小さく微笑んで答えれば
こゆさんは、真意を問うような目で聞いてくる。



「はい」



変わらず笑って頷く。



「1年経ったら、祠堂さんの家を出るつもりです
セキュリティのしっかりした女性専用物件で
暮らそうと思ってます」



祠堂さんの家に暮らして
セキュリティの高い物件の偉大さを痛感した。

そこがしっかりしていれば
ある程度、身の安全は保証される。

懐事情で、今までは
家賃の安さを基準に考えていたけど

家賃が高くても、しっかりした物件を見つけて
仕事も変えて、心機一転頑張ろうと、考えていた。