初めての恋のお相手は

「よかったな。楸、祠堂さん良いってよ」

「それより、その変な男達は?追っ払えたの?」

「こゆとスグリさんが上手くあしらってた
しつこいようなら、警察呼ぶってよ」

「そう、お礼を言わなきゃね」



祠堂さんと傑さんは、何事もなかったかのように
普通に会話してるけど

私はさっきの、祠堂さんの行動に動揺していた。



……び、びっくりした…



そっと、自分の肩に手を置く。



引き寄せられた時の、手の力強さ。
普段は見ない、表情と視線。


『男』の人を感じさせる雰囲気に
胸がドキドキした。


……驚きはしたけど
不快感や、嫌悪感はなくて


やっぱり、祠堂さんは特別なんだと実感する。



ほんのりと熱くなった顔のまま
祠堂さんを、じっと見つめていると
気付いた祠堂さんが、私に近づく。



「帰りましょうか」

「……はい」



差し出された手を取って、頷けば
祠堂さんは優しく目を細めて、手を握り返した。