初めての恋のお相手は

――……



「…」



目が覚めて
私は自分が誰かの胸の中にいる事に気付く。



………祠堂さん?



目前には
規則正しく寝息を立てる祠堂さんがいる。


目覚めた私は、ぼんやりと
今の現状を把握すべく、視線を動かす。


リビングの、ソファーベッドの上
横になって眠っていた私と祠堂さん。


祠堂さんは、まだ夢の中。


私はそんな祠堂さんに抱き締められていた。



……

…………

……………………。



「~~~~!?!?」



その事実に、声なき悲鳴を上げる。


瞬く間に、全身に熱が走る。



な、なんで…


どうして、こんな…



と、混乱して、ひとりで慌てていると



「ん…」



祠堂さんが少し身動ぎして


それから


そっと、閉じていたまぶたが開く。



「…」



色素の薄い、琥珀色の瞳が私を捉える。



「し、祠堂さ…」

「……良かった」

「…え?」

「泣き止んでくれて」

「…」



ぼんやりと私を見つめる祠堂さん。

まだ、半分意識は夢の中のようだけど
私の顔を見て、ほっとしたように口許を緩めた。