初めての恋のお相手は

……




足音が、迫ってくる。




暗闇の中、ずっと、張り付くように


後ろから、こつこつこつと、靴音が響く。




……怖い、怖い怖い怖い怖い怖い。




どうしてだろう。


なんで、いつもこうなるんだろう。


なんで、みんな、私に執着するんだろう。



好きだって言われても困る。


だって、私はあなたを知らない。



誘ったのはそっちって


一瞬、目が合っただけなのに。



好きなんでしょ?って


困っていたから、声をかけただけなのに。



何も、特別なことなんてしてないのに


なんで、そんな風に解釈するの?




もう、人と関わりたくない。


勝手に好かれて、嫌われて


怖い思いや、痛い思いばかりするくらいなら


ひとりでいい。




誰も『私』を見てくれないなら



もう、いい。





もう、疲れたよ。





……お父さん、お母さん。




私も、そっちに―……