初めての恋のお相手は

「薬とか色々買ってくるから寝てなさい」

「……祠堂さん、仕事…」

「余計な事は考えない
こゆ達には私が連絡いれるわ」



祠堂さんの手を煩わせるのは
申し訳なかったけど

抵抗する気力もなかった私は
その言葉に素直に頷いた。


保冷剤や飲み物を用意してくれた後
『おとなしく寝てるのよ』と念を押して
祠堂さんは、そのまま出かけていった。



「…」



ひとりきりになった私は
ベッドの上で盛大にため息をこぼした。



………絶対、知恵熱だ。



体調はすこぶる良かったのに
急に熱なんか出たのは、きっと
祠堂さんへの恋心を自覚したせい。


昨日は、ずっと
その事ばかり考えてしまって
まともに眠れなかった。



「…」



……この先、どうしたらいいんだろう。



なにせ初恋。


恋を自覚したものの
その扱いに手を焼いていた。


この感情を大切に、大事に育てようと
決意したものの


具体的にはどうしたらいいのか、さっぱりで。



告白はした方がいいのか


そうなら、いつしたらいいのか


フラれたらどうしたらいいのか


そもそも、自分は祠堂さんと恋人になりたいのか



全然、分からなくて。