初めての恋のお相手は

「……あの、こゆさん
祠堂さんって、性別男性で合ってます?」

「あってるあってる。あれでしょ、話し方」



察して、答えて笑うこゆさんに、苦笑を返す。



「触れて良いものか悩んで…」



本人に直接聞くのはさすがに
ハードルが高かった。



「昔からあんな感じなんだよね
なんでも、女系家族に囲まれて
育った影響の名残とか」



…『昔から』と言うことは

こゆさん達と祠堂さんは
それなりに長い付き合いになるんだろう。



「女系家族…」

「そうそう。身内、親戚ぜーんぶ女みたいだよ」

「すごいですね」

「で、ほら、祠堂さん顔綺麗でしょ?
小さな頃はお人形さんみたいに
可愛かったみたいで
小学生くらいまで、女装させられてたとか」

「…わぁ」

「でも、そのおかげかな
祠堂さんって、女の子の気持ち
すごく良く分かってくれるんだよね」


「気遣いがすごいの
元々優しいんだろうけど、それが際立つんだよね」