初めての恋のお相手は

「これ、布団ね、来客用のだから」

「ありがとうございます」

「えーと、後は何が必要かしら…」

「……祠堂さん」

「なぁに?」



ぱたぱたと動いてくれていた祠堂さんに
私は視線を落としたまま、弱々しく謝罪する。



「……本当に、ごめんなさい
こんなに、立て続けに迷惑かけるなんて…」

「謝らなくていいのよ
あなたが悪いわけじゃないんだから」

「……でも……」



本来、別の事に割いていたはずの
貴重な時間を、私なんかのために使ってくれてる。

本当なら、しなくていい苦労をしてる。

昨日からずっと。

私と関わったばかりに
この人は貧乏くじを引いてる。



「あのね、楸
前にも言ったけど、私が好きでやってるの
それにあなたが責任を感じることはないの」

「…」



祠堂さんは、そんな風に言ってくれるけど
それでも、罪悪感はなくならない。

申し訳なさから、顔を上げられず
ただ、黙り込むことしか出来ない。